2019-01-01から1年間の記事一覧

驚異のリハーモナイゼーション

映画「Round Midnight」は、パリを舞台に、ある天才ジャズミュージシャン(デイル)と彼の音楽に魅了されたフランス人デザイナー(フランシス)との交流を描いた物語。主人公はサックス奏者のデクスターゴードンが演じていますが、もともとモデルになってい…

Not A so much as B

"In such a case, it is often not the thought that strikes us as familiar so much as the way in which the thought is expressed" 英文標準問題精講の35番の抜粋です。タイトルにある表現を「AというよりもむしろB」と構文、または慣用表現として覚えて…

The wonderful cool something

標題の英語は、ヘレンケラーが言葉というものの存在を認識した時(That living word awakened my soul)に、手の上を流れる水を表現したものですが、突然開かれた世界への驚きと喜びが映し出されているようで、初めて読んだときに素直に感動したのを覚えてい…

昭和の音楽風景

昭和40年代に生まれた方なら、作曲家宇野誠一郎氏の童謡、アニメソングはその名前は知らなくても一度は口ずさんで歌ったことがあると思います。 すぐに出てくるものでも、ひょっこりひょうたん島、ムーミン、アンデルセン物語、ロッキーチャック、一休さん等…

映画 ボヘミアンラプソディ

昨年から話題で、楽しみにしていた映画をようやく見ることができました。 あまりの感動に、もう既に何度も足を運んでいるファンもいると聞いています。 フレディマーキュリーのライブエイドでの素晴らしいパフォーマンスに至るまでの、彼の音楽家としての遍…

T.S エリオット

バージニアウルフのついでに、もう一つお気に入りの英文を採り上げます。 「英文の読み方、味わい方」で最も繰り返し読んでいるのが、文例40のT.Sエリオットです。上田氏の解説には「彼の批評の文章は用語が厳格適正で、論理の展開が緻密である点に特色があ…

バージニアウルフ

新潮選書「英語の読み方、味わい方」(上田勤 行方昭夫)の文例34にバージニアウルフの英文(A Room of One's Own)が採り上げられています。上田氏が「頭のいい才気縦横といった文章を書く」と紹介していますが、実際に読んでみて、使われている語彙や、比喩…

耳コピー 2(ノーサイド)

松任谷由実の曲の続きです。 「ノーサイド」という曲もフェンダーローズのイントロからはじまる印象的な歌で、自分的にはBILLY JOELの名曲「James」を思い出すのですが、冒頭だけで、その後はやはり彼女ならではの世界が展開されます。特に凝ったコード進行…

耳コピー(ひこうき雲...)

2018年大晦日の紅白でのご健在ぶりを拝見して以来、久しぶりに松任谷(荒井)由実の曲を聴くようになりました。彼女の曲はいつもどこかで耳にしているような気がするので、あまり意識的に聴こうとは思ってなかったのですが、「ひこうき雲」を改めて聴きなお…

英文の音読

「英文標準問題精講」の9番にはスタインベックの「East of Eden」の抜粋があります。 この文もお気に入りで、今でも繰り返し音読しています。 " The preciousness lies in the lonely mind of a man" 「尊いのは個々の人間の独自の精神である」 最後のこの一…

The Private Papers ~

英語の勉強を始めて、最初に印象に残った英文は、自信をもっては言えないのですが、恐らく、旺文社の「英文標準問題精講」の5番だったと思います。もうかれこれ35年ぐらい前の話です。 ”Moving homeward by a new way~”からはじまる5行程度の短文でしたが、…