斬れる英語
英語との付き合いは長いですが、英会話については、とても堪能などとは口が裂けても言えないのが実情です。英語の資格試験では、通常2次試験で口頭での表現力が試されますが、相当苦労しました。お金を払って何度も受験する余裕もないため、邪道ですが、私淑している知識人であり、英語の達人でもある國広正雄氏の表現をそっくりそのまま暗記したり、真似ることで、辛うじてパスしてきたといっても過言ではありません。言い換えれば、私自身、本当の実力はまだまだ身に付いていないのです。
氏の著書「KUNIHIRO MASAO INTERVIEW "TURNING POINT"」は、インタビューで使用されている巧みで鋭く洗練された英語表現が満載で、大学時代に購入以来、少しでも氏の実力に近づきたいとの強い思いから、機会あるごとにページを開いては、音読してきました。いつも感心するのは、話が多少なりとも複雑になり、表現や文構造的にもかなり難しい内容のものでも國弘氏の英語は文法的にほとんど誤りがなく、英語独特のコロケーションや語彙もきわめてナチュラルに響くところです。ベストセラーの著書「英語の話し方」の中で紹介されていた只管朗読を徹底的に実践してきた証とも言えます。
TURNING POINTで取り上げているインタビューは内容的に古いですが、國広氏の実力には本当に圧倒されました。
國弘正雄氏の表現例 著書TURNING POINTより
- May I construe from your statement that~
- I wonder if you would be kind enough to elaborate a little further on ~
- Allow me for my candor and frankness in asking you this question
- I don’t think I’m exaggerating when I say that~
- The question I would like to raise to you/The question I have in mind is ~
- I have to be rather candid and even blunt with you, if you don’t mind,
例えば、以下の表現は、国連英検の特A2次のインタビューでそのまま使ってしまったことがあります。今から思えば、本当の実力を測るという点で、不適切だったかもしれません。
”There are some cynical souls who tend to argue that United Nations is less than perfectly capable in dealing with the problem of a political nature, especially as they relate to war and peace.” 国連事務総長ワルトハイムとのインタビューより抜粋
Turning point―国弘正雄インタビュー (1982年) (Business view〈別冊〉)
- 作者: 国弘正雄
- 出版社/メーカー: グロビュー社
- 発売日: 1982/01
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