音読意欲

例えば、英標の15番はラッセルの文ですが、音読がかったるくなります。

Whenever a person who already has enough to live on proposes to engage in some everyday kind of job, such as schoolteaching or typing, he or she is told that such conduct takes the bread out of other people's mouths, and is therefore wicked.

live on / proposesのところでproposesがa personのVであることを頭で意識したり、

is told that~ あたりの言い回しがどうも個人的に音読の流れをかき乱すように感じられ、あえて読みたいという意欲が失せるようです。これは、本当に個人の好き嫌いであって、専門家に言わせれば、文章が悪いわけではないでしょうし、ネイティブにとっても特別読みづらいというわけでもないかもしれませんが、音読の際に敬遠したくなるのは事実です。

同じ英標の51番EV Lucasの最初の文 Not the least of the Zoological Gardens' many attractions is their inexhaustibility.  これは読んでも頭の中で意味がぼんやりしてしまいます。inexhaustibilityという単語に対して自分の中でしっかりとしたイメージが持てていないのと、Not とleastとかの語の組み合わせが自分の頭を混乱させるので、この文も無味乾燥な音読になりがちです。

一方、52番フィッツジェラルド「ギャッツビー」の有名な冒頭の文章は、音読意欲をかきたてるお気に入りの素材です。 In my younger and more valnerable years・my father gave me some advice・ that I 've been turning over ・ in my mind ever since.  やはり、アメリカ作家の方が、文意をイメージし、味わいながら、英語の音やリズムも楽しめるような気もします。

まあとにかく、英標に収められている210の英文は本当にバラエティ豊かなのと、まだまだ自分の理解が十分でないところもありますから、今後も音読を継続していく中で、これらの文章の印象も変わっていくことでしょう。私の性格もそもそも気まぐれですしね。